「親指の付け根が当たって痛い」
「足が疲れやすくなった」
そんな症状がある方は、外反母趾（がいはんぼし）の初期段階かもしれません。

外反母趾とは、足の親指（母趾）が人差し指側へ「くの字」に曲がり、付け根の関節が外側に突出してくる状態です。医学的には、親指の付け根の角度（外反母趾角）が20度以上になると外反母趾と診断されますが、変形した角度と症状（痛みなど）は相関しません。

進行すると以下のような症状が見られます：
• 靴を履いたときの痛みや圧迫感
• 親指が人差し指に重なり靴の選択肢がなくなる
• 歩行バランスの崩れ、膝や腰への二次的な負担

外反母趾は女性に多く見られ、年齢とともに発症率が高まる傾向があります。
また、子どもにも一定の割合でみられます。

VIVAIAではこれから、

「足のクリニック表参道」院長・桑原 靖先生と一緒に、

足の健康に役立つ知識や情報をお届けしていきます。

「正しい知識を知って、もっと自分の足に合った靴選びやケアができるように」
そんな想いを込めて、今後VIVAIAの記事やコラムも、

桑原先生に監修いただきながら、皆さまの毎日に役立つ情報を発信していきます。

また、皆さまの足の悩みに合わせたシューズ情報なども発信していく予定です。もっと詳しく足のお悩みを相談したい方は、
「足のクリニック表参道」公式ホームページ（足の相談室）からもご相談いただけます。

外反母趾の主な原因 ― 「遺伝的な骨格の弱さ」

外反母趾は、構造学的に足が弱い人に多く見られる疾患です。足部のアーチ構造や関節の柔軟性などは遺伝的に決まっており、親や祖父母に外反母趾がある場合、その傾向を強く受け継ぎます。

したがって、以下のような事実が言えます：
• 構造的に足が強い人は、多少不適切な靴を履いても外反母趾になりにくい
• 構造的に弱い人は、日常生活をどれだけ丁寧に過ごしても変形が進むことがある

つまり、「努力や生活習慣で完全に予防できるものではない」というのが現実です。

外反母趾の進行を後押しする靴や生活習慣

靴の影響（構造が弱い人にとっての“加速因子”）
つま先の細い靴や高いヒールなどで、足に過度な負荷がかかると変形が進行しやすくなりますが、これはもともとの足の構造が弱い人に限った話であり、靴そのものが原因ではありません。

足の筋力低下や歩き方の癖
• 足裏や指の筋肉が衰えるとアーチが崩れやすくなり、変形の進行に拍車をかけます。
• また、猫背・外側重心などの姿勢の乱れも、骨格的弱点を抱える足にとっては負担になります。

外反母趾の症状

• 親指の変形と人差し指への重なり
• 関節部の突出や腫れ、圧痛
• 靴が当たって歩きにくい、赤みや炎症
• 歩行のバランスが崩れ、全身の不調につながることも

予防と対処法（＝進行を遅らせる工夫）

1. 靴選びを工夫する
足に優しい靴は、進行を遅らせる意味で有効です。
• つま先に余裕のある形状
• アーチを支えるインソール
• 足裏全体が自然に使える設計

柔らかくて伸縮性の高いニットアッパー

衝撃吸収性・安定性・快適性

ハニカム構造インソールを採用

かかとをやさしく包み込む設計

2. 足のエクササイズ
・足指のグーパー運動
・タオルギャザー
・アキレス腱・足裏ストレッチ
構造の弱さを補うための「補助的アプローチ」として推奨されます。
今後、足のエクササイズについても詳しくご紹介していきますので、どうぞお楽しみに！

3. 正しい姿勢
・歩き方を意識する
・背筋を伸ばし、骨盤を安定させる
・つま先は外側ではなく、まっすぐ前に向ける→かかと→足裏全体→つま先の順に体重を移動
足にかかる負荷を最小限にし、変形の進行を防ぎます。

VIVAIA編集部より

外反母趾の発症には、足の骨格構造、すなわち遺伝的素因が深く関わっています。靴や日常習慣は、その影響を“加速”する要素に過ぎず、構造の強い足は何をしても外反母趾になりにくいというのが事実です。したがって、「治す」よりも「進行を抑える」「負担を減らす」ことが、現実的で有効な対策といえるでしょう。

「ちょっと気になるな」と思ったその時が、足元ケアのはじめどき。
VIVAIAの靴は、足にやさしい設計と洗練されたデザインで、外反母趾に悩む方の毎日をやさしくサポートします。柔らかなニット素材が足全体をやさしく包み込み、ゆったりとしたつま先設計により指先が自然に広がる快適な履き心地を実現。さらに、インソールにはハニカム構造（蜂の巣状パターン）を採用し、歩行時の衝撃を効率よく吸収・分散することで、膝や腰への負担も軽減してくれます。

自分の足を大切にする一足を選び、心地よく、前向きな毎日を歩んでいきましょう。

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